初日に引き続き、2005年10月2日(日)の第1回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング2日目の開催レポートです。
■ スキル別スクール(1)
時間 10:00〜11:10 場所 アカデミーヒルズ49・カンファレンスルーム1,2 タイトル 「ソーシャル・ビジネスのファンディング」 パネリスト 岩坂健志(日本興亜損害保険株式会社),井上英之(NPO法人ETIC.) コーディネーター 唐木皓市(一橋大学大学院商学研究科COE研究補助員)
【概要】 現在の社会的企業のファンディング(資金調達)におけるさまざまな課題について、ファンディングの新たな仕組みづくりに取り組んできた二人のパネリストから、日米の事例を参考としながら、彼らが考える現状の課題とそれへの対応を聞き、問題点の整理と対応策について議論した。
■ スキル別スクール(2)
時間 10:00〜11:10 場所 アカデミーヒルズ49・カンファレンスルーム3,4 タイトル 「ネットコミュニティの活用法」 パネリスト 前田邦宏(株式会社関心空間),渡辺保史(智財創造ラボ)
【概要】 社会的なイノベーションを目指す活動にとって、自分たちのビジョンを人々に伝え、共感をつくりだし、さらに人々を「巻き込んで」いくための道具は、ますます重要性を増している。中でも、インターネット上で人々の知恵のつながりをつくり出す「コミュニティ」型の仕組みを駆使した活動が、大きな注目を浴びるようになってきている。ここでは、人々の対話や知的共有を支援する技術である「情報デザイン」の発想をふまえた上で、ネットコミュニティも活用した社会的活動の事例を紹介しながら、事業展開とコミュニティ構築のポイントについて議論した。
■ スキル別スクール(3)
時間 10:00〜11:10 場所 アカデミーヒルズ49・カンファレンスルーム5 タイトル 「ソーシャル・コミュニケーション」 パネリスト 大橋綾(株式会社ソシオエンジン・アソシエイツ),リップシャッツ信元夏代(アスパイア・インテリジェンス社) 【概要】 専門部署や委員会の設置、レポートの発行など、企業のCSRへの取り組みが定着してきている中、戦略的社会貢献やコーズ・マーケティング(ブランディン)など、より積極的で、戦略的なアプローチが、一つの手法として注目されはじめている。ここでは、コーズ・マーケティング(ブランディング)の概要と実践について、米国Cone,INC.によるコーズ・マーケティングの最新調査結果の報告も交え、議論を行った。
■ パネルディスカッション、レバレッジ・ポイント・ワークショップ
時間 12:30〜13:30、13:30〜15:45 場所 アカデミーヒルズ49・タワーホールAおよびカンファレンスルーム1,2 タイトル 「2025年、ソーシャル・イノベーションによって日本はどう変わるか」 パネリスト・グループ別ファシリテイター 坂本文武(ウィタンアソシエイツ株式会社)<経済・産業を担当> 高橋直子(ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド株式会社) <生活・文化を担当> 田辺大(有限会社フォレスト・プラクティス)<福祉・医療を担当> 服部直子(株式会社ソシオエンジン・アソシエイツ)<教育を担当> 町野弘明(株式会社ソシオエンジン・アソシエイツ)<環境を担当> コーディネーター・全体ファシリテーター 渡辺保史(智財創造ラボ)
【概要】 パネルディスカッションでは、日本が現在抱えている様々な課題に対して、ソーシャル・アントレプレナー(SE)が一体どのような変革をなしうるのかを展望した。アサザ基金とNPO法人フローレンスの2つの具体的な事例をもとに、それらが仮に20年後(2025年)に発展を遂げているとしたらど んな状況になっているのか、討議を通して仮説を提起した。 続くワークショップでは、パネルディスカッションで示された仮説を、参加者全員が参加する形で、教育、環境、福祉・医療、経済・産業、生活・文化という5つのグループに分かれ、それぞれのテーマの中でSEがどんなレバレッジ・ポイント(大きな変革をもたらす小さな力の作用点)を生み出しうるのか、そして2025年を起点に現在を振り返り、今何をすべきなのか、知恵やアイデアを持ち寄り、整理・統合化していった。 最終的にそれらのアイディアは、2025年の日本へ向けたSIJ発の社会変革のビジョンとして提言することを今後目指していく。

■ 取りまとめ
時間 15:45〜16:00 場所 アカデミーヒルズ49・タワーホールA タイトル 「ギャザリング2日間の総括、挨拶」 スピーカー 谷本寛治(特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン代表理事、一橋大学大学院商学研究科教授)
【概要】 ギャザリング2日間を振り返り、総括を行った。イリヤ・プリゴジンの「散逸構造論」から「Being is becoming」(在ることは成ること)の一節が紹介され、今後のソーシャル・イノベーションへの期待が語られた。 |