第1回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング開催レポート
ギャザリング
ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング2005レポート(1日目) 2005/10/03 

 2005年10月1日(土)に開催した第1回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング1日目の模様をご報告します。

オリエンテーション 

時間 13:30〜13:45
場所 アカデミーヒルズ49・タワーホールA
タイトル 「SIJの説明、ギャザリングの内容説明」
スピーカー 町野弘明(特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン常務理事、株式会社ソシオエンジン・アソシエイツ)

【概要】 ギャザリングの目的および2日間のプログラムの概要について説明した。
 また、主催のSIJの機能、活動内容、および構成メンバーについて説明した。


基調講演 

時間 13:45〜14:20 
場所 アカデミーヒルズ49・タワーホールA
タイトル 「ソーシャル・イノベーションと社会的企業家精神」 
スピーカー 谷本寛治(特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン・代表理事、一橋大学大学院商学研究科教授) 

【概要】  今私たちが直面している社会的課題、例えば高齢化社会、障害者雇用、地域/地球環境、青少年教育、地域再開発、途上国支援などの諸問題を解決するという社会的なニーズに応え、社会サービスを提供する社会的企業家(ソーシャル・アントレプレナー)について、その位置づけと担う主体、役割および彼らが活躍する社会の姿などについて、基調講演として説明した。
 その中のポイントとしては、社会的企業に求められる3つの要素として「社会性」「事業性」「革新性」があること、ソーシャル・イノベーションを進める4つのステップ(「社会的課題の認知」→「社会的事業の開発」→「社会関係や制度の変化」→「社会的価値の広がり」)があること、ソーシャル・イノベーション・クラスターとして、一般企業、政府/行政、資金提供機関、大学・研究機関、中間支援団体といったセクターや機関の役割が重要であること、などが話された。



トークセッション

時間 14:25〜15:35 
場所 アカデミーヒルズ49・タワーホールA
タイトル 「ソーシャル・イノベーションが変える日本〜閉塞した日本の経済社会を打破するソーシャル・イノベーションの可能性と課題について語り合う〜」 
パネリスト 杉山さかえ(NPO法人北海道グリーンファンド),鈴木政孝(NPO法人イーエルダー),田中里沙(宣伝会議)  
コーディネーター 谷本寛治(一橋大学大学院商学研究科教授)

【概要】  社会的ミッションをもち多様なスタイルでビジネスとして取り組んでいる社会的企業の新しい可能性と課題について、市民による風力発電事業を展開するNPO法人北海道グリーンファンドの杉山さかゑ理事長、および企業から譲り受けた中古パソコンを障害者に再生してもらい、小規模団体に寄贈する活動を行うNPO法人イーエルダーの鈴木政孝理事長からの具体的事例報告を通じて、宣伝会議編集長の田中里沙氏およびコーディネーターの谷本も含めた4人によるトークセッションを行った。
 議論のポイントとしては、社会的企業が、どのように制度的な制約性とたたかい、地域で具体的な社会的事業の仕組みをつくり、支持を得て、成功事例を積み重ねてきたか、ということ、そしてその社会的事業を通じて、地域さらには日本の経済社会を変えていく可能性と課題について、ディスカッションされた。


ケーススタディ・ワークショップ(1)    

時間 15:50〜17:00 
場所 アカデミーヒルズ49・カンファレンスルーム1,2
タイトル 「企業が社会的課題にいかに取り組むか」 
パネリスト 田収一(大阪ガス株式会社),井出勉(株式会社日本航空)  
ファリシリテーター 大室悦賀(一橋大学大学院商学研究科博士後期課程)

【概要】   社会的責任に取り組む多くの企業は、NPOと一緒に社会的事業を展開したと考えるようになってきているが、このコラボレーションは、組織原理の違いから事業を展開するまでに困難が予想されるため、二の足を踏んでいることが多いと言える。そこで、NPOと連携して様々な活動を行ってきた大阪ガス株式会社、株式会社日本航空の2社の企業の方に、現状のコラボレーションの意義や課題について語っていただき、企業が社会的事業を取り組むうえで必要なことを議論した。


ケーススタディ・ワークショップ(2)


時間 15:50〜17:00
場所 アカデミーヒルズ49・カンファレンスルーム5
タイトル 「新しい商品・サービスをどのように開発し、新しい社会的価値を創出するか」
パネリスト 谷口奈保子(NPO法人ぱれっと),胤森なお子(フェアトレードカンパニー株式会社)  
ファリシリテーター 土肥将敦 (一橋大学大学院商学研究科博士後期課程)

【概要】  持続可能なソーシャル・ビジネスを展開していくためには、事業計画、商品企画、マーケティング、広報といったトータルな経営戦略が求められる一方で、事業の成功にはソーシャル・ビジネス特有の工夫やアイデアも必要となってくる。  
 そこで、国内外で積極的な事業展開を行っている2つのソーシャル・ビジネス(おかし屋ぱれっと/Restaurant & Bar Palette、フェアトレードカンパニー株式会社)の具体的な事例を通して、ソーシャル・ビジネスが競争優位を確立するためにはどのような事業戦略、組織能力が必要なのかについてディスカッションを行った。


ケーススタディ・ワークショップ(3)

時間 15:50〜17:00 
場所 アカデミーヒルズ49・コラボレーションルーム5
タイトル 「いかに制度を乗り越え、活かすか」 
パネリスト 大村弘道(元・安全センター株式会社),日野公三(株式会社アットマーク・ラーニング),村上和子(社会福祉法人シンフォニー) 
ファリシリテーター 服部直子 (株式会社ソシオエンジン・アソシエイツ)

【概要】  社会性の高い事業はこれまで主に行政が担っていたこともあり、既存の制度やシステムに縛られてなかなか新しい展開がしにくかった領域とも言える。そうした中で、社会的企業家は、時代やマーケットの要請に基づき、様々な課題を乗り越え、社会に必要なサービスや商品を生み出してきた。
 ここでは、介護、福祉、教育の分野で、既存の制度・システムを乗り越え、あるいは利用し、また時には新しい制度を作り出すなど、先駆的な事業展開をされてきたパネリスト3人に、どのように新しい社会的事業・サービスを実践してきたのか、具体的事例をもとにそのノウハウ、経験知について議論した。


交流会

時間 17:20〜19:30
場所 アカデミーヒルズ49・ライブラリーカフェ
タイトル 「フェアトレード・ファッションショー、出展紹介」
ファッションショー フェアトレードカンパニー株式会社
出展 
  株式会社ネイチャースケープ
  NPO法人ぱれっと
  フェアトレードカンパニー株式会社
  福祉ビジネス手がたり
  パタゴニア
  NEC
  大阪ガス株式会社
  株式会社商船三井
  日本航空
  環境会議

【概要】   まず、フェアトレード・ファッションショーについて、フェアトレードとは、アジアやアフリカ、中南米などで貧困に苦しむ人々を、仕事の機会を提供することで支援する貿易のこと。
 このファッションショーでは、バングラデシュのはた織り職人による手織りの布、インドのオーガニック・コットン、ペルーのアルパカ手つむぎ糸、手刺繍やブロック・プリント(型押し染め)など、自然素材と伝統技術を活かしつつ、しかもファッショナブルでセンスの高い服が次々と登場。
 途上国支援という理念を実践するために、「楽しくかっこいい」商品作りを目指してきた同社のユニークな試みを見ることができた。 
 また、出展スペースでは、社会的企業家の方々、一般企業の方々の様々な取り組み、活動内容が紹介され、社会的事業の広がりを感じることができた。



夜塾


時間 20:00〜22:00
場所 アカデミーヒルズ内・居酒屋など

【概要】  社会的企業家として、先駆的に活動を始めている方々に、始めたきっかけや苦労話、どのようにして事業を進めているか、など、より深く突っ込んだ話を聞くことができる場であった。
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