第2回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリングにおける  「ソーシャル・ビジネス・アワード授賞式」開催レポート
ギャザリング
アワード受賞プロジェクト概要および審査ポイント 2006/09/07 

ソーシャル・ビジネス賞:

チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト 株式会社フェリシモ

プロジェクト概要: チャレンジド─なんらかの障害を持つ人のことを、“挑戦という使命を与えられた人”という意味を込めてこう呼びます。このプロジェクトでは、チャレンジドたちひとりひとりの創造力を生かして、手づくりの作品を生み出している各地のアトリエの可能性を引き出し、ひとりひとりの個性や思い、熱意や、手しごとが生み出すしあわせを、商品を通じでみなさまにお届けして行きたいと考えています。フェリシモと社会福祉法人プロップ・ステーション、そして地域のさまざまなメンバーが協力しあって各地のアトリエと共に、さまざまな人たちが社会で活躍できるユニバーサル社会の実現を目指すプロジェクトです。

審査ポイント: 障がい者支援の事業を通信販売の商品開発・生産・販売と結びつけたことは、社会的ビジネスとして効果的なモデルとなっており、審査基準の社会性・事業性・革新性のうち、とりわけ革新性において高く評価されます。株式会社フェリシモ、社会福祉法人プロップ・ステーション、行政(兵庫県、神戸市)による3者協働を成功させながら、継続的にプロジェクトを推進してこられたことは、非常に意義深いと考えられます。

 

ソーシャル・ベンチャー・ビジネス賞:

ワインの醸造・販売による知的障がい者の雇用創出事業 有限会社ココ・ファーム・ワイナリー

プロジェクト概要: 1958年特殊学級教員川田昇は子どもたちと勾配38度の山の斜面約3ヘクタールを開墾しました。公的補助を受けずに30名収容の施設をつくり、1969年こころみ学園と命名、知的障害者更生施設としての認可を受け、園生と職員が寝食を共にしながら葡萄と椎茸の栽培を中心にした農作業を開始しました。社会福祉法人では、ワイン製造の免許が取得できないため、1980年こころみ学園の賛同者によって「ココ・ファーム・ワイナリー」を設立し、1984年からワイン造りを始めました。障害者の自立を助ける試みはいろいろ行われているが、ココでの長い間の試行錯誤から生み出された結果はすごいの一言です。何よりみんなが楽しんで働いている姿がすばらしいのです。

審査ポイント: 障がい者教育・雇用支援の事業を長年にわたって推進してこられたことの意義は大きく、先駆的な事例として大きな影響力をもっています。障がい者とともに様々な困難を乗り越えながら、地道にワインの醸造・販売事業を継続的に取り組んでこられたことに敬意を表し、評価致します。

ソーシャル・ベンチャー・ビジネス賞:

病児保育・病後児保育事業 特定非営利法人フローレンス

プロジェクト概要: こどもが急に熱を!」保育園ではあずかってもらえない。でも今日は外せない仕事が・・・
こうした悩みを抱える、働く親御さんの割合は、実に86%!この圧倒的なニーズに対し、病児を預かってくれる施設は全国で500弱と全く足りていません。
そこでフローレンスは全国に先駆けて、2005年4月より東京都の中央・江東区にて、全く新しい「地域密着型」病児保育事業を展開しています。小児科医と連携しながら、地域の子育て経験者を中心とする保育スタッフに家庭の中で病児を預かってもらうという脱施設型の仕組みを創ったのです。また、利用には会員制で月会費制という保険型にしました。
仕事と子育ての両立を阻む最も象徴的な問題である病児保育、この問題を事業で解決すべく、6年以内に東京都23区内へ展開予定です。

審査ポイント: 病児保育支援という現代社会のニーズに応えた事業であり、これまでにないユニークな取り組みです。普及の可能性も高く、少子化問題の解決の糸口になる可能性も極めて高いと考えられます。 また、さまざまなリスクを低減しながら着実にリピーターを増やしていることから、事業性としても今後の成長が期待できます。

ソーシャル・ITビジネス賞:

ITを活用した農産物販売による地域振興、高齢者生きがい開発事業 株式会社いろどり

プロジェクト概要: 人口2,200人。徳島県の山あいの町上勝町では、全国の料理店、ホテル等に出される料理の名脇役といわれる妻物の生産に取り組んでいます。上勝町は総面積の86%が山林で高齢化比率は47%と典型的な山村ですが、恵まれた自然を生かした個性あふれる商品づくりが盛んです。この彩事業は昭和61年の秋からスタートし現在190名の生産者がもみじや南天、ささなど320種類の妻物を生産しています。地域独自のシステムを開発し高齢者が使えるパソコン等、明日何が必要とされているかを見ることができます。この事業の成果により寝たきり数や医療費の減少など現在の少子高齢化時代のモデルとして注目されています。

審査ポイント: 過疎地の高齢者が生き甲斐をもってビジネスに参加できるツールとしてITを効果的に活用しており、事業モデルとして優れています。ビジネスに参画する高齢者は、収入が上がれば上がるほど元気になり、医療費は下がり、町の活性化に結びついています。

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