★第5回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング開催報告★ ----------------------------------------------------------------- 第5回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング “社会に変革と感動を!〜ソーシャルビジネスが拓く可能性〜” 9月4日(金)◆「ソーシャル・ビジネスDAY」 9月5日(土)◆「ソーシャル・アントレプレナーDAY」 会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ内) 主催:NPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ) ----------------------------------------------------------------- 日本でもコミュニティ開発・障害者雇用・高齢化社会・青少年教育・途上国支援・環境問題等の社会的課題に、ビジネスとして取り組む動きが少しずつ広がりつつあります。これを更なる発展に繋げていくため、今年度も第5回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリングを開催致しました。 ■テーマ・プログラム概要 <9/4(金)ソーシャル・ビジネスDAY>
●トークセッション(12:40〜14:00) 「社会に変革と感動を!〜日本のソーシャル・アントレプレナーが、 “社会のニーズに応えていく”ソーシャルビジネスの可能性について語る!」 日本で先駆的に活躍するソーシャルアントレプレナーに登壇頂き、社会のニーズに応えていくビジネスとはどうあるべきなのか、またソーシャル・ビジネスはスモールビジネスと同義ではなく、ソーシャル・ビジネスが持つ社会的・経済的インパクトは今後一層大きくなる可能性を秘めていること、等が議論されました。 ▽登壇者 ・橘田佳音利氏(株式会社Frajouterie 代表取締役 ・エグゼクティブマチュアバイザー) ・中田智洋氏(株式会社サラダコスモ 代表取締役社長/株式会社ギアリンクス 代表取締役社長) ・矢崎和彦氏(株式会社フェリシモ代表取締役社長) ・ファシリテーター:谷本寛治氏(SIJ代表理事/一橋大学大学院商学研究科教授) ●分科会1(15:00〜17:30(途中休憩挟む)) 「社会が求めるビジネスの在り方 〜企業の社会性はどう評価されるか〜」 昨今の経済縮小の中、従来型の資本主義のあり方を見直す動きが強まっています。目先の利益だけに捉われず、サステナブルなな持続可能な事業活動を展開し、企業価値を向上するには?社会が求めるビジネスの在り方を、企業の社会性評価の観点から考察しました。 ▽登壇者 ・濱口敏行氏(ヒゲタ醤油株式会社代表取締役社長/社団法人経済同友会(NPO・社会起業推進委員会委員長) ・原丈人氏(デフタ・パートナーズグループ会長) ・山岸徳人氏(富国生命投資顧問株式会社株式運用部・株式運用グループSRI担当) ・コーディネーター:岩坂健志氏(SIJアドバイザー/サンケァフューエルス株式会社取締役) ●分科会2(15:00〜17:30(途中休憩挟む)) 協賛:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc. 「ソーシャル・マーケティングの可能性〜ソーシャル・ビジネスが消費者とコミュニティを繋ぐ!〜(仮題)」 日本ではなかなか根付かないと言われてきた“コーズ・リレイティッド・マーケティング”。しかし、近年になって、ボルヴィックの「1L fot 10Lプログラム」や、アサヒビールの「『うまい!を明日へ!』プロジェクト」など、企業の社会的な取り組みが大きな成果を生み出しつつあります。先進的な事例を通して、コーズ・マーケティングやソーシャル・プロダクトがどのように新しい社会的価値を生み出してきたかについて議論しました。 ▽登壇者 ・竹田義信氏(アサヒビール株式会社理事・社会環境推進部長) ・杉浦克典氏(アサヒビール株式会社ビール戦略部・チーフプロデューサー) ・中島好美氏(アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.個人事業部門マーケティング担当 副社長) ・プリュン・エフテル氏(世界の医療団日本(メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)事務局長) ・吉沢 直大氏(ダノンウォーターズオブジャパン株式会社「 1L for 10L」プログラムプロジェクトリーダー) ・浦上 綾子氏(財団法人日本ユニセフ協会広報室) ・コーディネーター:土肥将敦氏(SIJシニアフェロー/高崎経済大学地域政策学部准教授) ・サブコーディネーター:中野里美氏(SIJフェロー/株式会社ソシオ エンジン・アソシエイツ シニアコンサルタント) ●分科会3(15:00〜17:30(途中休憩挟む)) 協賛:野村グループ 「企業が育てる、子どもたちの“ソーシャル・アントレプレナーシップ”〜企業の「新しい教育CSR」の可能性を探る〜」 将来の不透明さが高まる中、子どもたちに「生きる力」を求める声が高まっています。彼らが、地域・社会の抱える様々な課題に立ち向かいながら生きていくためには、“ソーシャル・アントレプレナーのような精神”を持つことが必要であるとも言えます。次世代を担う子どもたちのために企業は何ができるのか、大人は何をすべきなのか?「新しい教育CSR」の可能性を探るため、参加者の皆さんといっしょに議論しました。 ▽登壇者 ・横須賀剛順氏(野村ホールディングス株式会社コーポレートシティズンシップ推進室) ・萩原美穂氏(ソフトバンク株式会社総務部CSRマネージャー) ・横尾敏史氏(NPO法人鳳雛塾 事務局長 / 佐賀銀行人事企画部 副調査役) ・後藤宗明氏(NPO法人rolemodel.jp(申請中)) ・コーディネーター:松倉由紀氏(株式会社ソシオ エンジン・アソシエイツ ラーニング・デザイン・ユニット プログラム・オフィサー) ●分科会4(15:00〜17:30(途中休憩挟む)) 「技術革新とソーシャルビジネス」 社会的課題の解決には、技術革新が不可欠です。一方で、長期的な視点で「人を幸せにする技術や、ソーシャル・プロダクツとは何か」を改めて考えるタイミングでもあります。今回は、「環境への負荷を軽減するエネルギー」の開発技術の分野で、あくなき挑戦を続けるソーシャル・アントレプレナー3者をゲストにお招きし、革新的技術について分かりやすく伺うとともに、開発から製品化までのプロセスで起きた、いくつもの課題とそれをどう乗り越えてきたかについて、普段なかなか聞くことのできない開発秘話、そして技術者の熱い想いに迫りました。 ▽登壇者 ・赤澤輝行氏(株式会社eスター代表取締役社長) ・穴水孝氏(東京ガス株式会社 総合企画部エネルギー・技術企画グループマネージャー) ・速水浩平氏(株式会社音力発電 代表取締役) ・コーディネーター:大室悦賀氏(SIJ常務理事/京都産業大学経営学部准教授) ●経済産業省SB分科会(15:00〜17:30(途中休憩挟む)) 「ソーシャルビジネス〜新たな地域力と共鳴のしくみ〜」 地域の中間支援組織やソーシャルビジネス事業者による事例から、企業・行政・市民や学生等、様々なセクターの巻き込み方、有機的な連携・循環を生み出すプロセスをスタディし、地域がどのように元気になっていくのか、参加者の皆様と考察しました。 ▽登壇者 ・勝田亮氏(弁護士/NPO法人ロージーベル副理事長・NPO法人ワンファミリー仙台理事/NPO法人ほっぷの森理事・NPO法人ふうどばんく東北AGAIN副理事長) ・坂本竜児氏(NPO法人中部リサイクル運動市民の会 eco-T(エコット)担当) ・野田耕一氏(経済産業省地域経済産業グループ立地環境整備課長) ・渡辺一馬氏(株式会社デュナミス代表取締役/NPO法人ハーベスト常務理事) ・コーディネーター:関戸美恵子氏(NPO法人起業支援ネット理事/東海・北陸コミュニティビジネス推進協議会代表世話人)
<9/5(土)ソーシャル・アントレプレナーDAY> ●特別講演(10:00〜11:00) 「“Person to Person”新たな社会的金融の仕組み 〜「25ドル」を集めて途上国の貧困に挑むKIVAの取り組み〜」 1人当たり「25アメリカドル(約2,900円)/一口」という小口金額を集めて途上国の起業家に貸付することで、途上国の人々が貧困から脱却するのを応援する、“Person to Person”(個人の力を活かす)マイクロファイナンシング(小口金融)オンラインシステムを世界で始めて実現した若きアントレプレナーも登壇いただきました。短期間に事業を拡大出来たのは何故か?KIVAが提供するソーシャル・リターンとは?たくさんの融資者の参画を得ているその仕組みを紹介頂き、本取り組みが持つ社会的・経済的インパクトや今後の可能性についてもお話頂きました。 <KIVAの仕組み> KIVAは、“Person to Person”(個人の力を活かす)マイクロファイナンシングのオンラインシステムを世界で初めて実現したNPOである。個人が1口25アメリカドル(約2,900円)からの小口金額を、貧困状態に置かれているアントレプレナーにオンライン操作で貸し付けすることで、貧困から脱却するためのビジネスを応援する仕組みとなっている。この貧困削減のための融資を通して、人々をつなげることがミッションである。 貸し付けの流れは以下のようになっている。 1)貸し手は、ウェブサイトでアントレプレナーのプロフィールを確認して貸付相手を選び、PayPalかクレジットカードを使って貸し付け決済をする。KIVAは決済された資金を、世界各所にあるKIVAのマイクロファイナンス・パートナー団体に送る。 2)マイクロファイナンス・パートナー団体が、選ばれたアントレプレナーに資金を渡す。パートナー団体は資金だけでなく、トレーニング機会などアントレプレナーがチャンスを活かしていく為のサポートを提供する。 3)アントレプレナーは貸付金を返済する。返済状況やアントレプレナーの近況を伝える情報がKIVAウエブサイト上に掲載されたりメールで貸し手に伝えられたりする。 4)貸し手は、返済された資金を再度貸付したり、KIVAへ寄付したり、KIVAアカウントから引き出したりすることが出来る。 ▽登壇者 ・Matt Flannery氏 (NPO「Kiva.org」共同創設者兼CEO) ●分科会5(12:30〜15:00(途中休憩挟む)) 「いま日本全国で活躍する、気鋭のソーシャル・アントレプレナー達が語る! 〜「社会を変える仕事」挑戦の軌跡と未来への課題〜」 NPO法人ETIC.が様々なプログラムを通して育成・支援してきたソーシャル・アントレプレナーを招き、その課題解決のアプローチやビジネスモデルを解説頂くとともに、日本において次代に続く挑戦者を育むためのビジョンを議論しました。 ▽登壇者 ・秋元祥治氏(NPO法人G-net 代表理事) ・塚田寛一氏(株式会社ヨセミテ代表取締役) ・村田早耶香氏(SIJフェロー/NPO法人かものはしプロジェクト共同代表) ・牧大介氏(株式会社トビムシ 取締役・事業プロデューサー) ・コーディネーター:宮城治男氏(NPO法人ETIC.代表理事) ●分科会6(12:30〜15:00(途中休憩挟む)) 「ソーシャルビジネス事業者、行政、農業者、市民の有機的な連携による地域活性化〜滋賀県野洲市における展開〜」 ソーシャルビジネス事業者×行政×農業者×市民という多様なプレーヤーによる、地域におけるソーシャルビジネスの面的展開を図る秀逸事例を取り上げ、地域におけるソーシャルビジネス促進のヒントを探りました。 ▽登壇者 ・遠藤由隆氏(滋賀県野洲市役所 協働推進課 課長補佐) ・立入誠悟氏(有限会社たちいり新聞販売店店長) ・辻村美喜子氏(すまいる市野洲駅前店責任者) ・南次雄氏(南農園経営) ・コーディネーター:大室悦賀氏(SIJ常務理事/京都産業大学経営学部准教授) ●分科会7(12:30〜15:00(途中休憩挟む)) 「企業は生物多様性にどう関わるのか〜生物多様性貢献を本業業務に位置付ける〜」 来年、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋市で開催されます。生物多様性の問題は、私たちの生活に直結する重要かつ緊急の課題であり、企業としても本業に大きく関わってくる問題として捉える必要があります。企業の行動指針・ガイドラインも続々と策定され、企業の関わり方もより本業を意識した方向に向かっています。 本分科会では、企業・社会的企業とともにどう生物多様性貢献を関連づけられるか、ケーススタディ等も含めてご参加の皆様と具体的に考察しました。 ▽登壇者 ・宮本育昌氏(富士ゼロックス株式会社CSR部企画グループ) ・中島恵理氏(環境省総合環境政策局環境教育推進室&民間活動支援室室長補佐) ・コーディネーター:中川芳江氏(SIJ理事/株式会社ネイチャースケープ専務取締役) ●分科会8(12:30〜15:00(途中休憩挟む)) 「集まれ!農業ビジネスに挑戦したい人!」 農業ビジネスに挑戦したい人のために、農業界における革新的な取り組みを紹介!活躍している農業アントレプレナー等をパネリストにお招きし、それぞれの農業ビジネスモデルを分かりやすく伺いながら、成功のヒントを模索しました。 また、農業のイノベーションは地域の中でいかに果たしていけるのか?業界の問題に向き合いながら、現場で挑戦し続ける実践者たちの熱い想いと共に、農業の未来を検討しました。 ▽登壇者 ・木村修氏(農事組合法人伊賀の里モクモク手づくりファーム社長理事) ・宮治勇輔氏(NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事CEO/株式会社みやじ豚代表取締役社長) ・吉田和生氏(NGO大地を守る会理事) ・コーディネーター:福本眞也氏(株式会社ベネッセコーポレーション 事業創成推進室 インキュベーションマネージャー)
●分科会9(12:30〜15:00(途中休憩挟む)) 「ソーシャルビジネス実践者向けスクール」 アントレプレナーまたはイントラプレナーとしてソーシャルビジネスを始められた方々、またはこれからソーシャルビジネスに取り組む準備を進めている方々を対象に、実際の事例を題材にしたケース・ディスカッションを通じて、事業の立ち上げや継続に必要な経営の総合的視点と気づきをもたらす実践型スクールです。 ■テーマ:「ミッションベースのイノベーション戦略」 ■使用ケース:慶應ビジネススクール公式ケース「NPO法人フローレンス」 ■概 要: 特定非営利活動(NPO)法人フローレンスは、「子育てと仕事が両立できる社会の実現」を目指して、病児保育サービス事業を展開しています。これまで助成金での運営が当然と考えられていた領域に、ミッションとイノベーションでメスをいれ、事業としてサービスを立ち上げた代表の駒崎氏。なぜそれが可能だったのでしょうか、そしてそのやり方はどこまで転用可能なのでしょうか。 ミッションから始まった活動が、イノベーションを起こし、事業として成立してゆくプロセスを考察しました。 ▽登壇者 ・講師:国保祥子氏(SIJフェロー/慶應ビジネススクール博士課程・特別研究助教) ・コーディネーター:坂本文武氏(SIJ理事、ウィタンアソシエイツ株式会社 取締役シニアコンサルタント・コメンテーター:小出浩平氏(SIJシニアフェロー/NPOサスティナブルコミュニティ研究所理事) ・コメンテーター:森本登志男氏(SIJアドバイザー/マイクロソフト株式会社 公共営業本部 自治体営業部 シニアマネージャー) ●ギャザリング参加者の皆様とのトークセッション(15:30〜16:30) 「社会を変えていく“仕組み”のチカラ」 同日「特別講演2」に登壇したKIVA代表Flannery氏と会場の皆様とのディスカッションの場です。「現地からの順調な返済の秘訣は?」「パートナー開拓はどうやって進めているのか?」などなど、直接議論できる貴重な機会です! ▽登壇者 ・Matt Flannery氏(NPO「Kiva.org」共同創設者兼CEO) ・ファシリテーター:谷本寛治氏(SIJ代表理事/一橋大学大学院商学研究科教授) |