【1日目】九州ソーシャルビジネス・フォーラム ■ご挨拶 主催者代表:町野弘明(NPO法人SIJ常務理事、潟\シオエンジン・アソシエイツ代表) 共催者代表:古賀敦之(SINK代表、NPO法人SIJフェロー) ■T部:全体レクチャー ■基調講演1「社会的企業とは何か?」 大室悦賀(NPO法人SIJ常務理事、京都産業大学経営学准教授) 社会的企業という言葉について、「起業」=ベンチャーだけでなく、既存の企業や行 政の中でもソーシャルアントレプレナーシップに基づいて社会的課題を解決しようとする 人々も含めて対象と考える、という話が冒頭にあった。欧米との比較、日本でのこうし た動きの背景を説明した後、具体的な事例の紹介を豊富に出しながら、ソーシャルイノ ベーションの必要性について、異質な人々の集まりに基づいて進めていくべきだ、とい う話があった。特に、ビジネスマネジメントが得意な人の存在、懐の深さなどの、ソーシ ャルプロデューサーとしての資質についても触れられた。
■基調講演2「官教育、私学教育、そしてこれからの公(パブリック)教育」 日野公三(NPO法人SIJ理事、潟Aットマーク・ラーニング代表取締役) 自己紹介、会社の概要を述べられ、会社と社会は表裏一体であるという話、教育分 野に取り組み始めた理由などについて話があった。アットマーク・インターハイスクール ではこれまで芸能人やスポーツ選手なども輩出してきた経緯が述べられ、アットマーク 国際高等学校では、教育界の規制などに苦労しながらも特区を活用した特色のあるカ リキュラムでビジネス展開している旨が語られた。今後の教育の展開として、個人ベ ースの私教育、行政主導の官教育ではなく、公教育として、個別ニーズに対応した、 時間と場所の束縛から解放された学びへと移行していくのではないか、という話があ った。
■特別講演「障がい者の就労 −保護より機会を−」 小田博道氏(社会福祉法人太陽の家ワーカビリティ事業部長、昨年度アワード受賞) 太陽の家の概要について、地理的側面、障害者雇用の現状、歴史的経緯などにつ いての話があった。障害者に対しては、保護する存在ではなく、働く機会を与えて労働 者として雇っても損をしないようにする、という40年前の当時としては画期的な考えに 基づいて、障害者が働くための環境整備を科学の力も活用して進めていった旨が述べ られた。そして、大企業8社が企業理念に基づいて、障害者雇用を支援してきたこと、 障害者の方の本当の幸せは働くことで社会に参加し、そして住むところを確保すること でユニバーサルデザインのまちづくりにもつながっていったということなどが話された。 ■U部:分科会(15:10〜17:15、場所:3会場に分かれて実施) ■分科会1 SIJ地域スクーリング『ソーシャルアントレプレナー・スクーリング入門編』 @社会的企業家とは何か? A自分の身の回りの社会的課題とは何か? B社会的企業家に求められる素養は何か? C実際にスタートさせたケースの紹介(潟Aットマーク・ラーニング) ・問題意識の萌芽 ・起業までのステップ ※テキスト:「ソーシャルアントレプレナーシップ」(NTT出版、1680円)※購入は任意 <講師> 坂本文武(NPO法人SIJ理事、ウィタンアソシエイツ且謦役) 日野公三(NPO法人SIJ理事、潟Aットマーク・ラーニング代表取締役) <コーディネーター> 大室悦賀(NPO法人SIJ常務理事、京都産業大学経営学准教授) <概要> 最初に、坂本氏より、社会的企業家について、その事業形態や経営的な位置づけ などに関して、資料に基づき基礎的な解説がなされた。その後、日野氏より、ブライン ドウォークや参加者の共通項目をお互いに探し出すワークショップなどが行われ、社会 的企業家に求められるセルフコーチングについて、実感してもらうようなプログラムが展 開された。 また、大室氏より、いくつかの事例について説明がなされ、ソーシャルビジネスを進め るには、社会的ミッションを解決するという運動性とそれを継続的に展開していくビジネ ス・マネジメントの両輪が必要である旨が述べられた。
 分科会1・ワークショップの様子
■分科会2 社会起業家・参加型評価プレゼンテーションA テーマ「環境・まちづくり」 <構成> 参加者自己紹介(お一人1分以内、30分程度) プレゼンテーション・質疑応答(25分×3名) 参加者評価・コメンテーター講評等(20分) ※分科会3も同じ <プレゼンテーター> 植木和宏氏(NPO法人タウンモービルネットワーク北九州理事長) 吉嗣 雅一氏((有)御笠環境サービス代表取締役) 中坊真氏(NPO法人九州バイオマスフォーラム主任研究員) <コメンテーター> 小出浩平(NPO法人SIJフェロー、潟\シオエンジン・アソシエイツ) <概要> 環境ビジネスは、役所との競合が起きる場合もあり事業のネックとなる。 御笠環境サービスや九州バイオマスフォーラムは、環境問題に法令の方が追いつい ていないため、事業が壁にぶつかるという苦労話があった。この行政の失敗をうまく利 用したのがタウンモービルネットワーク北九州である。このように制度をうまく捉えてい くことが、環境ビジネスの可能性を引き出すヒントとなった。 この分科会2の参加者は、約30名であり、プレゼンテーターのプレゼンはどれも味わ いのある内容であり、講演後の質疑応答も多く、盛り上がった。 ■分科会3 社会起業家・参加型評価プレゼンテーションB テーマ「教育・食・観光」 <プレゼンテーター> 濱野彰彦氏(潟nウインターナショナル市場開発室室長) 新開玉子氏((有)ぶどう畑代表取締役) 工藤倫弘氏(別府駅前高等温泉修繕支援カフェ「ゲミューゼ」代表、 立命館アジア太平洋大学3年生) 佐々木朝緒氏(別府駅前高等温泉修繕支援カフェ「ゲミューゼ」副代表、 立命館アジア太平洋大学2年生) 河上祐輔氏(立命館アジア太平洋大学3年生) <コメンテーター> 森本登志男氏(NPO法人SIJアドバイザー、マイクロソフト株式会社Plan-J推進本部 市場開発部部長) <概要> 「教育、食、観光」というテーマでプレゼンを実施。30名の参加があり、大変活発な 意見交換が交わされた。 ■V部:交流会(17:30〜19:00、場所:ホール) ○挨拶:濱砂圭子氏(潟tラウ代表取締役) ○料理説明:新開玉子氏(汲ヤどう畑代表取締役) ○乾杯:森本登志男氏(NPO法人SIJアドバイザー、マイクロソフト株式会社Plan-J 推進本部市場開発部部長) ○参加者評価による点数の発表 ○参加者の自己紹介オープンマイク など およそ80人くらいの参加者による交流会が行われ、会場は社会起業家の集まりに特有の熱気に包まれた。参加者間で活発な情報交換、意見交流などが行われ、盛り上がる中、閉会となった。 交流会の様子
出展コーナーの様子 |